日本のメロディック・パンクシーンを語る上で欠かせない存在、Hi-STANDARD。1990年代後半から2000年代初頭にかけて、日本のインディーズ・パンクの枠を超えた人気を誇り、国内外のパンクキッズに絶大な影響を与えてきた彼らが、2025年、ついに新たなステージへと踏み出す。
最大のニュースは、新ドラマーの加入と、待望のミニアルバム発売だ。
結成から30年以上経てもなお、Hi-STANDARDが再び動き出したことは、シーンにとって大きな衝撃と喜びをもたらしている。
新ドラマー加入──新章の幕開け
2023年、オリジナルドラマーの恒岡章が急逝。バンドにとってもファンにとってもあまりにも大きな喪失だった。あの圧倒的なグルーヴと人柄で支えてきた存在を失い、Hi-STANDARDは活動の行方が見えない時期を過ごしていた。
しかし2025年、ついに彼らは決断する。新たにドラマーを迎え入れ、バンドとしての歩みを再び進めることを発表したのだ。
正式加入したのは、国内外で活動経験を積み、スピード感とタイトさを兼ね備えた実力派ドラマー。
名前を耳にしたファンからは「なるほど!」という納得の声と、「どんな化学反応が起こるのか楽しみ」という期待がSNSにあふれている。
ライブでのプレイスタイルは、原点のメロディックパンクをしっかり受け継ぎつつも、現代的なアプローチを感じさせるとのこと。
恒岡の魂を胸に、そして新たな息吹を吹き込む新ドラマーの存在は、Hi-STANDARDにとって単なるメンバー補充ではなく、新しい歴史を刻む大きな一歩となる。
待望のミニアルバムリリース
そしてもうひとつのビッグニュースが、新作ミニアルバムのリリースだ。
前作『THE GIFT』から約7年ぶりの新作となるこのミニアルバムは、これまでのHi-STANDARDらしいスピード感あふれるメロディックパンクと、長いキャリアを経たからこその深みを感じさせる楽曲群で構成されるという。
タイトルや収録曲については順次発表される予定だが、先行配信されるリードトラックは、ライブ映え間違いなしの疾走感と、メンバーの強い意志が込められた歌詞が特徴とのこと。
レコーディングは、彼らが初期から縁の深いエンジニアとタッグを組み、アナログ感を大切にしたサウンドメイクを重視。
ファンが待ち望む“あのHi-STANDARD節”を現代の音で再構築している点も注目だ。
発売日は秋頃を予定。アナログ盤、CD、配信の3形態で展開されるという情報もあり、発売前から予約が殺到することは間違いないだろう。
ライブツアーへの期待
新ドラマーとともに制作された新曲たちは、やはりライブでこそ真価を発揮する。
バンドはすでに全国ツアーの計画を進めており、秋から冬にかけて主要都市を回るツアーが発表される見込みだ。
Hi-STANDARDのライブといえば、客席の大合唱とモッシュ、そしてメンバーの楽しそうな笑顔が象徴。
そこに新メンバーが加わることで、これまで以上に熱く、そして新鮮なステージになるはずだ。
特に注目したいのは、恒岡章を知る世代と、新たにHi-STANDARDに触れる若い世代が同じ空間で音を共有できる点だ。
親子でライブに足を運ぶファンも増えるだろう。30年以上にわたって愛されてきた理由は、音楽が世代を超えて響き続けるからにほかならない。
変わらないメッセージと進化する音
Hi-STANDARDといえば、ポジティブでストレートなメッセージ。
英語詞でありながらも日本のリスナーの心を打ち、シンプルながら力強いメロディで背中を押してきた。
新作でもその姿勢は変わらないとメンバーは語る。
一方で、長年の活動を経た彼らだからこそ表現できる“今”のリアルがどう楽曲に落とし込まれているのかが最大の注目ポイントだ。
「変わらないために、変わり続ける」――Hi-STANDARDが歩んできた歴史そのものが、この言葉を体現している。
過去の名曲たちを大切にしつつ、新しいサウンドに挑戦する姿は、多くの後進バンドへの強烈なメッセージにもなるだろう。
ファンの声とこれから
新ドラマー加入のニュースは瞬く間に拡散し、SNSでは「ついにハイスタが帰ってきた」「泣いた」「恒岡さんも喜んでるはず」といったコメントが相次いだ。
彼らの音楽に青春を捧げた世代だけでなく、これから初めてライブを体験する若い世代からも熱い期待が寄せられている。
Hi-STANDARDがどんな未来を描くのか、ファンはもちろん、日本のロックシーン全体が注目している。
まとめ
新ドラマーを迎え、約7年ぶりとなるミニアルバムをリリースするHi-STANDARD。
その動きは、単なる再始動ではなく、過去と未来をつなぐ新たな挑戦だ。
恒岡章という大切な仲間を失った悲しみを乗り越え、音楽で再び世界を沸かせようとする彼らの姿勢は、多くの人の心を奮い立たせるに違いない。
2025年、Hi-STANDARDは再び走り出す。
あの頃と同じ熱気を、そして今だからこその新しいエネルギーを、ぜひ体感してほしい。
※本記事は、現時点で発表されている公式情報や関係者コメントをもとに構成しています。続報や詳細はバンドの公式サイトおよび各種SNSでご確認ください。
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