はじめに
ギターを始めようと思ったきっかけを思い出してほしい。
それはきっと、あの**“イントロ一発”**で心を撃ち抜かれた瞬間じゃないだろうか。
アンプから鳴る歪んだ音、弦の振動、ステージの光。
「この音を自分の手で鳴らしたい」——それがすべての始まりだ。
ギターの真の魅力は“リフ”にある。
コードを鳴らすのも楽しいけれど、曲の顔となるリフを弾けた瞬間の高揚感は、まさにギタリストだけの特権だ。
今回は、ギター初心者でも挑戦できる、弾けたら世界が変わる伝説のリフ10選を紹介する。
さあ、ピックを手に取って、音を鳴らそう。
ギターの魅力は「リフ」にある
リフとは、曲の中で繰り返される印象的なフレーズのこと。
ドラムがリズムを刻み、ベースが支え、ギターがリフで曲を引っ張る。
イントロ数秒でリスナーの心を掴むあの瞬間こそ、ギターが主役になる魔法の時間だ。
コードを覚えるよりも、リフを弾いた方が“ギターを弾いてる感”が圧倒的に強い。
少し音が濁っても、テンポがずれてもいい。
大事なのは、ノリと勢い。
最初にリフを鳴らした瞬間の「うおおおっ!」という感覚——
それを感じたら、もう立派なギタリストだ。
弾けたら最高!ギター初心者におすすめのリフ10選
ここからは、洋楽・邦楽5曲ずつ。
弾いても聴いてもテンションが上がる名曲たちを紹介していこう。
【洋楽編】
① Smoke on the Water / Deep Purple
世界中のギタリストが“最初に弾いたリフ”として名高い。
「ジャッジャジャー、ジャッジャジャジャー」という5音だけでロックが完成する。
このシンプルさ、そして圧倒的な存在感。
パワーコードの基本練習にも最適で、ギターの楽しさを体に叩き込むには最高の1曲だ。
② (I Can’t Get No) Satisfaction / The Rolling Stones
キース・リチャーズが夢の中で思いついたという有名な逸話。
3つの音で世界を変えたこのリフは、ロックンロールの象徴だ。
ギターを持って最初に鳴らした瞬間、
「俺もロックをやってる」と実感できる。
③ Day Tripper / The Beatles
ビートルズの中でも特にギターリフが印象的な1曲。
キャッチーでポップなのに、構造はブルースの流れを汲んでいる。
1本の弦で弾く練習にも向いていて、右手のリズム感を鍛えるのにぴったり。
ジョンとジョージのツインギターが生むグルーヴを感じながら弾こう。
④ Seven Nation Army / The White Stripes
「ベースのリフ」と思われがちだが、実はギター。
ジャック・ホワイトが7弦ギターを使って生み出した、モンスター級のリフだ。
スタジアムでサポーターが大合唱するほど中毒性が高い。
この一音目を鳴らすだけで、世界中のロックファンと繋がれる。
⑤ Smells Like Teen Spirit / Nirvana
90年代の空気を変えた4つのコード。
カート・コバーンの荒削りなプレイが、逆にリアルなエネルギーを放っている。
パワーコードの練習にはうってつけで、
アンプから出る轟音が“バンドをやってる感”を倍増させてくれる。
【邦楽編】
⑥ 小さな恋のうた / MONGOL800
ライブでイントロが鳴った瞬間に全員が拳を上げる。
このリフを弾けるようになると、ギターの“気持ちよさ”を全身で感じられる。
パワーコード中心でシンプル、でも気持ちは全開。
最初の1曲にぴったりな、邦ロックの原点だ。
⑦ ギブス / 椎名林檎
歌とリフが完全に一体化した名曲。
歪ませすぎないトーンで、繊細なリズムと情感を出す練習に最適。
ギターが“感情を語る”ことを教えてくれる。
弾けた瞬間、音が物語を持つことに気づくだろう。
⑧ Pretender / Official髭男dism
ポップスにロックの魂を宿す1曲。
イントロの繊細なアルペジオは、右手のタッチ練習に最適だ。
ピックでも指でも弾けるが、ポイントは“優しさ”を込めること。
弾いてみると、曲の完成度の高さに驚くはず。
⑨ Chelsea / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
邦ロック屈指のリフバンド。
チバユウスケの歌とアベフトシのギターがぶつかり合うような音。
荒っぽくても、リズムがズレても、それが“かっこいい”。
ギターは上手く弾くより、魂をぶつけるほうが先だと教えてくれる。
⑩ Don’t Look Back in Anger / Oasis
イントロのアルペジオを弾けた瞬間、世界が変わる。
コード中心だが、メロディの流れがあまりにも美しい。
ギターが“優しく人の心を包む”ことを教えてくれる曲。
ノエル・ギャラガーのように、静かに情熱を込めて弾きたい。
リフ練習のコツ
- テンポを落として正確に弾く
原曲よりゆっくりでOK。焦らずフォームを固めよう。 - メトロノームより原曲で練習
ノリやグルーヴを身体で覚えるのが近道。 - 録音して聴き返す
自分の音の“気持ちよさ”を客観的に確認できる。 - リフを弾きながら歌う
リズムの感覚が格段に上がる。バンド演奏にもつながる。
終わりに
ギターは「上手くなる」ための楽器じゃない。
「鳴らしたい音を鳴らす」ための相棒だ。
完璧じゃなくていい。
1フレーズ弾けたら、世界が少し違って見える。
初めてリフが鳴った瞬間の“鳥肌”を、ずっと忘れないでほしい。
それがギターの魔法であり、
ロックの始まりだ。
🎧 さあ、今日の1曲を決めよう。
ギターを手に取ったその瞬間、あなたの音楽人生が始まっている。

コメント