80年代後半から90年代にかけて、日本の音楽シーンに独自の輝きを放ったバンド、米米CLUB。
派手な衣装、キャッチーな楽曲、そして圧巻のライブパフォーマンスは、多くの音楽ファンの記憶に深く刻まれています。
しかし、近年では「名前は聞いたことあるけど、どんなバンドかは知らない」という若い世代も増えてきました。
そんな中、彼らがYouTubeの人気チャンネル**『THE FIRST TAKE』**に登場したことで、再び注目を集めています。
今回は、米米CLUBをリアルタイムで聴いていた世代はもちろん、若い世代にも伝えたい「米米CLUBの本当の魅力」を紹介します。
米米CLUBとは?ただのバンドじゃない“総合エンタメ集団”
米米CLUBは1983年に結成されたポップロックバンド。
当時の日本では珍しかった、音楽とショーの融合を目指したグループです。
ステージではダンサーやコーラスも含む大人数編成で、ライブごとにテーマを設け、衣装・演出・ダンス・映像などを駆使したショーを展開。
その独自のスタイルで、音楽ファンだけでなく、エンタメとして幅広い層に支持されてきました。
代表曲には「浪漫飛行」「君がいるだけで」「Shake Hip!」など、時代を超えて愛される名曲が多数。
歌詞の世界観もポップで明るく、聴く人を元気づけてくれるものばかりです。
メンバー紹介:個性が重なって“米米”になる
米米CLUBの魅力は、音楽性だけでなくメンバーそれぞれのキャラクターにもあります。
ここでは、中心となる主要メンバーを紹介します。
石井竜也(カールスモーキー石井)
バンドのボーカルであり、アートディレクションやライブ演出も手がける米米の象徴的存在。
“カールスモーキー石井”の名で知られ、唯一無二の世界観を作り上げてきました。
歌だけでなくアートや映像、デザインなど多方面で活躍するマルチクリエイターです。
ジェームス小野田
もう一人のボーカル。石井さんとの掛け合いやユニークな存在感でステージを盛り上げます。
低音の渋い声とユーモアのあるパフォーマンスで、観客を一瞬で笑顔にする“ステージの職人”。
BON(ボン)
ベース担当。グルーヴィーで太い音がバンドの土台を支えています。
ライブではリズム隊として圧倒的な存在感を放ち、安定したサウンドを提供。
RYO-J
ギター担当。メロディアスでありながらファンキーなギターが特徴。
米米CLUBのサウンドを現代風に進化させる役割を担っています。
BE(ベー)
ドラム担当。軽快でありながら力強いビートで、米米CLUBらしい“ノリ”を生み出します。
この他にもダンサー・コーラス・サポートメンバーが多数参加し、音楽+パフォーマンス=米米CLUBというスタイルを形づくっています。
THE FIRST TAKE出演で見せた新しい魅力
2025年、米米CLUBが出演した**『THE FIRST TAKE』**。
このチャンネルは、アーティストが“一発撮り”で歌を披露する人気企画です。
音楽そのものの力をストレートに伝える演出で、多くのミュージシャンが再評価される場にもなっています。
そんな中、米米CLUBが登場。
これまでの派手なステージ演出とは異なり、白い背景の中でシンプルに、しかし圧倒的な存在感を放つパフォーマンスを披露しました。
SNSでは瞬く間に話題となり、コメント欄にはこうした声が並びました。
「初めて米米CLUBを聴いたけど、声が渋くてめちゃくちゃかっこいい!」
「昔のバンドだと思ってたけど、今聴いても全然古くない」
「THE FIRST TAKEで泣いたのは初めてかも…」
この一発撮りを通して、米米CLUBの“音楽力そのもの”が再びクローズアップされました。
派手な衣装やショー演出だけではなく、歌と演奏の実力で勝負できる本物のバンドであることを証明したのです。
米米CLUBの魅力を若い世代に伝えたい理由
では、なぜ今あらためて米米CLUBを聴くべきなのでしょうか。
理由は3つあります。
1. 圧倒的な演奏力と表現力
米米CLUBのメンバーは、全員が確かな音楽的バックボーンを持っています。
ジャズやファンク、ソウルなど多彩なジャンルを取り入れたサウンドは、聴けば聴くほど深い。
特に石井竜也さんの表現力豊かなボーカルは、一言ごとに感情が込められ、世代を超えて響きます。
2. エンターテインメントとして完成されている
音楽ライブというより“ショー”と呼ぶほうがふさわしいほど、米米CLUBのステージは完成されています。
ダンサー、演出、衣装、照明、映像、そしてユーモア。
ライブそのものが「観る芸術」であり、観客を日常から解放してくれる時間なのです。
現代のフェス世代にも通じる“非日常感”がここにあります。
3. 時代を超えるメッセージ性
「浪漫飛行」の歌詞にある“心のままに生きていこう”というメッセージ。
「君がいるだけで」に込められた“誰かの存在が自分を支える”という温かさ。
これらは令和の今を生きる人にも深く響きます。
米米CLUBの音楽は、どんな時代でも希望や勇気をくれる普遍的な力を持っています。
まず聴くべきおすすめ曲
初めて米米CLUBを聴くなら、まずこの3曲から。
「浪漫飛行」
まさに日本のポップス史に残る名曲。
心地よいリズムと“どこまでも飛んでいけそうな”開放感あふれるメロディーが特徴です。
THE FIRST TAKEでは、この曲の美しさが改めて際立ちました。
「君がいるだけで」
シンプルなメロディーに、まっすぐな愛の言葉。
どんな世代の人も共感できる普遍的なラブソングです。
大切な人を思い浮かべながら聴くと、優しい気持ちになれる一曲。
「Shake Hip!」
米米CLUBのライブの代名詞ともいえるファンキーなダンスチューン。
思わず体が動くノリの良さと、遊び心満載の歌詞。
この曲を聴けば、米米CLUBが“音楽を楽しむバンド”だとすぐにわかるはずです。
米米CLUBは“懐メロ”じゃない
若い世代にとって、米米CLUBは“昔の名前”かもしれません。
しかしTHE FIRST TAKEでの姿を見れば、それがまったく古びていないことがわかります。
彼らの音楽は、今のアーティストにもつながるエッセンスがたくさん詰まっています。
ファンクやソウルをベースにしたリズム、ポップなメロディー、そして笑いと感動が共存する世界観。
どれも2020年代の音楽シーンに通じる“原点”のような魅力があります。
まとめ:今、あらためて米米CLUBを
米米CLUBは、単なる懐メロではなく、時代を超えて楽しめる本物のエンターテインメント集団です。
THE FIRST TAKEで見せたシンプルで力強い歌声は、彼らの根底にある音楽への真摯な姿勢を感じさせます。
若い世代にもぜひ知ってほしいのは、「音楽は楽しむもの」という米米CLUBの信念。
その楽しさが、聴く人の心を軽くしてくれる。
そして何より、今も現役で進化し続けるバンドであること。
初めての人は、「浪漫飛行」「君がいるだけで」「Shake Hip!」から聴いてみてください。
そこから始まる“米米CLUBの世界”は、きっと想像以上に鮮やかで自由です。
🕊 音楽が時代を超える瞬間を、あなたの耳で。
米米CLUBは、そのことを教えてくれる最高のバンドです。


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